2009年08月

甲子園大会始まる

今年も夏の大会が始まった。筆者が京都府の予選に出場した昭和44年(1969年)だった。前年の秋に硬式野球部が創部され、翌年の初出場だった。
開会式の行進はよく覚えていない。試合の経過は、明確に記憶しているが、なにせ思いもかけず7回コールド勝ちになり、校旗の掲揚が間に合わないというハプニングだった。
相手の鴨沂高校には申し訳なかったが、翌日の新聞に初出場の高校が初陣を飾ったということで、大きく取り上げてもらった。
その創部の物語には、長い長いストーリーがあるが、学校、生徒、父兄、OBあげての協力があり、ようやく硬式野球部の創部にこぎつけた。
秋に創部したが、なにせ歴史のない学校だから練習試合の相手にもこと欠いた。監督のつてで頼み込んで練習試合をさせてもらった。名門校相手では、一軍とやってもらえず、二軍との練習試合もあった。
しかし、春の大会では、初の公式戦だったが、3つ勝ちあがり名門の西京高校と2-4という接戦をできるまでになった。
それで自信をつけての初出場だった。
当時、キャプテンをさせていただき、その経験は何ものにも変えがたく、いまでも心のよりどころになっている。
なので、この甲子園の大会が始まると、血が騒ぐ。

チームとしてのマネジメントその1:フロントと現場

スポーツの世界は結果を出さないといけない。結果がすべてとは言わないが、最大の成果物は勝利に関連する結果だ。結果がでないすべてが言い訳になる。
そういう意味では、逆に分かりやすい世界なのだ。目的、目標が絞れるから、みんなのモティベーションを維持しやすい。
そこで問題になる、フロントと現場との確執だ。これは、案外トレードオフの関係になることが多い。しかし、ビジネスの現場でもよくあることだ。
球団は経営を考える。経営を優先して考える。球団が存続しないと、優勝も何もない。だから、球団経営が成り立つように考えるのは、当然だ。
しかし、現場は勝つことを優先する。選手強化、キャンプ、練習メニュー、コーチ陣などに関しても、勝利を最終目標にするから、現場からいろいろと要求が出される。それを、いちいちすべてかなえることはできない。
予算の関係もあれば、人材の関係もある。スポンサーとの問題もある。
要するに球団の利害得失と、現場のモティベーションとのバランスをどう取るかが重要なのだ。
また、球団は地元やスポンサーとのバランスを調整しないといけない。
お金の問題も常につきまとう。
考えてみれば、スポーツ球団の運営も、実際の企業経営と同じことだ。

野球解説シリーズ16:試合前の練習

今回で最後の野球解説シリーズ。
最終回は、試合前の練習。
サブグランドでのトスバッティング、キャッチボール、ダッシュなどは別にして、本当の試合前のノックはだいたい7分間。
その前にグランドに散って、内野はボールを回す。だいたいこのボール回しの時点で、そのチームの力量がおおよそ推定がつく。
低い姿勢で鋭いボールが内野をきれいに回るチームと、その間でもミスが起こるチームが歴然とある。
そして、監督がノックをする。まずはバックホーム。次にファーストへの送球。そしてダブルプレー。このくらいで外野が守備位置に散る。
外野は、まずボールセカンド。次にサードに送球。時間があれば、ここで中間の位置にフライを上げるチームが多い。
そして、最後の外野がバックホーム。カットに入らない場合が多い。
そして内野のバックホーム。最後にキャッチャーフライを上げて、だいたい7分間だ。これが流れるように進むチームと、ぎくしゃくしながらやるチームは、見ていてすぐに分かる。
やはり、ボールがきれいに回るチームは守備は一流だ。基本はなんといっても、キャッチボールだから。

野球解説シリーズ15:打順を決める

打順を決めるには、大きく2つの方法がある。(特に高校野球では)
ひとつめは、ほとんど決まった打順で行くこと。これは定着すれば分かりやすく、作戦も立て易い。相手のピッチャーが左であろうが、右であろうが、速球派であろうが軟投派であろうが、関係なく打順を固定する。
1番には足の速い左バッターが好ましい。いやらしく野球をよく知っている選手がいい。
2番には器用な選手がいい。バントの機会も多く、エンドランもある。小さくてすばしっこいのがいい。セカンドあたりの選手がよく起用される。
クリーンアップには長打が期待できる選手を並べる。3番から順に強打できる選手を並べるか、4番に最強の打者を置くかは、監督の考え方次第だ。意外と5番が重要との考えもある。
6番は1番と同じ選手選択が普通だ。多少長打も期待できる。7番は2番の選手と同じ考え方で選ぶ。
8番バッターがチームで一番弱いかもしれない。
9番に最も弱いバッターを置くチームと、9番は1番につなぐ貴重な打順だとの考え方で比較的選球眼がいい選手を置くチームもある。
プロ野球は、指名代打採用とそうでないのとは大きく違う。やはりピッチャーが打者に入っているほうが面白い。そこで交替するか、しないか。代打を出すか、出さないか。意外と代打を出して投手を代えたことが、あとの展開に大きく変化を招くことがある。
それと異なり、相手によってころころ打順を変えるという考えもある。猫の目打線という、毎日打順が異なる。それもひとつの考え方だ。
どちらがいいとかいう問題ではない。要は監督の思想の問題だ。スポーツだから、どちらが正しいということはない。結果が出たほうが正しいのだ。
プロフィール

drecom_hnaruoka195...

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ