2006年06月

株式会社成岡マネジメントオフィス公式ホームページ

株式会社成岡マネジメントオフィスの公式ホームページは、「http://www.nmo.ne.jp」です。会社案内から毎月のIT経営塾勉強会の模様、そして直近の活動記録までが掲載されています。ぜひ、一度ご覧ください。

ジーコジャパン敗退分析

●ずっとワールドカップのTVにかじりついていらっしゃった方も多かったと思いますが、ジーコジャパンは残念な結果に終わりました。まあ、あれが、世界から見た真の実力なのでしょう。今回は、特別号として、サッカーの素人なりに成岡の見たことを、マネジメントの視点から分析結果をしてみようと思います。

●順序は別にして、日本全国にわかサッカーファンの熱気に乗せられて冷静な評価がされていなかったということでしょうか。世界最大のスポーツ祭典にアジアから参加できただけでも光栄なのに、その実力を過大評価し過ぎだったでしょう。世界のレベルは想像以上にすごいものです。ボールを奪って直線的にゴールを目指すその速さは、芸術的です。

●数年前に仕事でドイツのハンブルグに長期滞在した日曜日に時間があり、日本のJリーグに相当するブンデスリーグ1部の試合を見る機会がありました。いやはや、そのレベルの高さはすごいものです。このチームがワールドカップに出てもおかしくないというレベルでした。そんなチームがごろごろひしめき合っているサッカー先進国の連中がしのぎを削る中で、まだまだプロとしては未熟なのでしょう。なにより、点を取れるイメージが沸きません。

●まず、選手起用の問題。監督の好き嫌いはあるにせよ、自分との接点の多い長い選手を好んで起用した采配に問題があったと感じます。一切のしがらみを絶って、好調な選手を起用するのが鉄則ではないかと。組織を考えるときに、属人的な要素は極力排除すべきです。過去の実績より未来の可能性にかけるべきかと。

●全体のレベルがまだ低いから、レギュラーと控えの選手での差が大きいことも原因のひとつ。ベンチにいる選手の誰が出てきても全体の戦術のレベルが落ちない外国チームとの差は歴然です。まだ、全体の底上げが出来ていない。特定の選手に頼らないといけないのは、国内ならいざしらず、世界のレベルでは、まだまだです。

●システムをしょちゅういじること。これが勝ちパターンにもちこめる得意の型がない。相手によって戦術を変えるのは常套かもしれませんが、まだそれほどのレベルにはないのでしょう。頑なに、ひとつの勝ちパターンにこだわったほうが結果に対しても分かりやすいと思います。

●点を取る人がいないこと。古くはメキシコ五輪の釜本のような大砲が不在です。ドイツやブラジル、アルゼンチンのようにペナルティエリアのはるか遠くから弾丸のようなシュートを打てる選手がいないこと。日本はゴールに近くても、まだ他人にパスをだそうと探している。国民性の問題もあるかもしれません。ゴールが見えてから、横にパスを出すようでは勝てません。

●マスコミ、ファン、協会、スポンサー企業、某広告代理店などの総合戦略に乗ったこと。ビジネスとして見れば大きなビジネスチャンスであり、確かに大きなお金が動くのは分かりますが、あまりに商業主義に踊らされた感じはいなめない。もっと冷静に、真の実力をアップすることにお金と時間を投資しないといけなかったのでは。

●総じて、まだ未熟な実力の組織が、足元を見つめず、遠くを見てしまった。2002年の合同開催でベスト16に行ったことも、冷静に見れば、予選免除、楽な予選リーグの組み合わせなどに恵まれた結果でした。それを勘違いしたことは、全体に言えることかもしれません。脚下照顧が大切です。

●チームの成熟度が、ジーコ監督の目指すものとかみ合わなかったかもしれません。これはフロントの問題です。やはり、未成熟な組織が順番に階段を上ることは、結果を求めすぎると難しい判断になります。Jリーグも隆盛ですが、点取り屋は、ほとんどが外国人選手。日本人がトップになったのはわずかです。

●4年先、8年先を見た人材開発の長期的な視点が必要です。企業と同じことです。最先端のベンチャー企業ならいざ知らず、一般の企業では、地道な人材開発が大事です。経営者の大きな戦略に基づいて、信念を持って人の問題に取り組む、その姿勢が会社を変える原動力だと思います。

高校同期会

先々週の土曜日の夜に、毎年6月の下旬に開催されている高校の同期同窓会に参加した。いつも、200名の卒業学年に対し、40名以上が集う恒例の同窓会だ。

今年は30名ちょっとで、多少集まりが悪かった。いくつかの会合とバッティングしたらしい。参加者の挨拶も、年齢50歳を超えて、病気の話しが多かった。同級生にも医者は多くいるが、本人が病気になったりもあった。手術したり、入院したりで、いまさらながら健康の大事さを痛感した。

平均年齢が伸びても、元気で長生きしないと意味がない。成岡は4年前に十二指腸に穴が開いて(穿孔)緊急手術という荒療治をしたが、思い切って永年の病巣の十二指腸を取り、胃を3分の2切除したのが正解だった。見違えるほど元気になった。

手術の荒療治も体力と気力、条件が整わないとできない。どんづまりになってから慌てても遅い。日頃からのリスクマネジメントにお金と時間をかけないといけない。

教育と研修は社長のミッション

●とかく、中小企業の経営者は何でもありで忙しく、慌しいことが多いものです。ゆっくりデスクに座って、集中してものを考えている姿は、あまり見かけないし、似つかわしくないという方も多いのです。作業服を着て、現場でみんなと汚れている方を好む方も多いです。

●最上階に社長室があって、立派な机がある会社も多いことと思います。でも、あまり社長室で、社長が静かに座って沈思黙考している姿は、見かけません。社長室が無用の長物と化している会社も多いことでしょう。もったいないことです。

●戦略を考えたり、プランを練るのは必ずしも社長室が向いているとは思えませんが、一人静かになれるという場所も必要です。また、新しいスタッフが加わると、きちんと始めに教育や研修をしないといけません。それは、中小企業では、社長の重要な仕事です。

●特に、中小企業は中途採用が多いでしょうから、会社のカルチャーに早く同化していただく必要があります。その先導役は、社長自らが担当されることです。会社のDNAの伝道師は社長本人そのものです。社長の姿が会社そのものですから。

●創業の想い、理念の変遷、事務所の移転事情、ご自身のプロフィール、3年後への事業計画、現在在籍の社員や職員、スタッフの略歴、・・・・・。その他、一杯あるでしょう。特に、創業時の熱い想いは、社長自らしか語れない会社の根幹、そのものです。

●会社が大きくなってくると、どうしてもこういう仕事は、「他にやってくれる人」に任せてしまいます。そのほうが便利ですし、何か時間がもったいないように感じます。すぐに、そこでは売上や利益が出ませんから。現場に出て行ったほうが、何となく、落ち着くのです。でも、それは、間違いです。極端に大きな会社にならない限り、ご自身でやることです。

●会議室で、ホワイトボードを前に、2時間でも、3時間でもしゃべれないといけません。資料も準備しないといけません。資料も準備していると、過去の様々な重要な出来事があり、その都度、経営者として、こういう風に判断したんだ、ということが、恐らく、駆け巡るのだと思います。

●その歴史が、まさに、会社の歴史です。後悔は要りませんが、反省は重要です。そして、節目、節目に、大きな経営判断があったのだと思います。そのとき、なぜ、そう想ったのか。また、今後どういう会社にしたいとか、こういう事業をこういう風にやって行きたいとかは、経営者自らが語りかけてください。

●頭の中にぼんやりとある考えも、他人に口に出して伝えると、イメージが明確になります。キーワードもホワイトボードに書けば、俄然真実味を帯びてきます。昔から「こと魂」(ことだま)という言葉もあるくらいです。ことばにすると、意思が入って、魂が宿るのです。

●現場の細かい日常業務は担当者の方が詳しいでしょう。が、しかし、大きなイメージの話しは、社長にしかできません。樹を見て、森を見ない、見えない経営者の方が多いのですが、新人スタッフの教育や研修を担当するのが、近道です。未来に対するイメージが、きちんと見えてくるようになります。嘘は言えませんから。

●新しく入ってきたスタッフに対する印象も違うでしょう。社長自らが、熱く語りかけるのと、誰かに任せてるのとでは、全然違ってきます。社長が語った内容は、聞いているほうも、小まめにメモを取って、それを終了後コピーしてもらってください。そして、語ったことがきちんと伝わっているか、確認してみてください。

●それを集めると、大きな研修資料になります。会社の社員に対するIRです。これは、非常に重要なことです。ぜひ、自ら時間を作って、新しいスタッフの前で、熱く会社の将来を語ってください。その熱意を見たときに、感じるものは、何かあるはずです。最初が肝心です。

シュートを打たない日本FW

ワールドカップが始まって、さぞ、深夜のTVに必死という方もあるかと思います。先日の日本代表の敗戦に、がっくりされた方も多いのでは。

このメールは、クロアチア戦の開始前に配信しているので、みなさんは結果をわかって読んでることになります。成岡の予想は、0-3で負け。残念だけど、この程度が現状の実力ではないかと。

初戦のオーストラリア戦を見たけど、他の試合と比べたら、日本の攻撃力はないに等しい。他のチームはペナルティアリアの外からでも、ものすごいシュートを撃ってくる。日本は、ペナルティエリアに入っても、ゴールに背中を向けて、思い切って撃とうとしない。

結果を恐れて撃とうとしないのか、実力がないのか分からないが、ゴールの枠が見えたら、シュートを撃つのが点取りやの仕事だ。とにかく、撃たないことには点は入らないのだから。簡単な理屈だ。どうも、日本人は、大舞台で思い切ってやることが、苦手な国民性が特徴なのかも知れない。

もし、成岡の予想が外れて、勝っていたら、嬉しい誤算だけど・・・・。
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