2005年02月

公務員の頭脳構造

●最近、何度か公務員の方とお話しする機会があり、都度、その頭脳の構造があまりに民間企業の我々と違うのに、びっくりすることが多い。

●まず、当事者意識の希薄なこと。自分がやらなくても、動かなくても、特に何がどう変わるわけではない。なら、まあ、いいや、というのが一般的な考え方。自分の担当のときに、先輩が残してくれた、悪しき?習慣や風習を、自らの代で変えることには、すごい抵抗がある。

●従って、じっとしているのが一番の出世の近道。とにかく、目だったことはご法度で、何もしないで処世術だけで生き延びるのが、一番ハッピーなのだ。

●時間の観念も、タイムマネジメントという考えも希薄。会議をしても、目的もはっきりせず、終了のイメージもない。予算の消化が第一優先課題で、年度内に終わらないと意味がない。予算とスケジュール消化型で、予算は残さず使い切るのが正常。

●官僚の作文を国会で棒読みし、失笑を買った代議士もいたとか。優秀な官僚の作文さえ読んでいれば、それで国会がよしとする、悪い風習も一員。しかし、じゃあ、誰か立ち上がるかと言えば、そんなことは滅多にないのだ。

●これがすべて税金で賄われるかと思うと、暗い気持ちになるのは、自分ひとりではないだろう。まず、早く二大政党になって、政権交替が頻繁に行われるのが好ましい。そして、官僚のシャッフルが必要だろう。

●とにかく、彼らに民間企業の我々のマインドを持っていtだくのが、いかに大変か、身に染みて感じるこの頃です。                                                         

コスモクラブ

●久しぶりに、2年ぶりくらいでしょうか、京都で17年続いている「コスモクラブ」という異業種交流会に参加しました。からすま京都ホテルで、16時くらいから20時半まで(少々長い)でした。

●この異業種交流会は、京都で一番活発に活動しているというのがキャッチフレーズで、色々な研究会があり、偶数月がゲストが参加できる例会、奇数月が会員のみの例会と、なかなかうまく使い分けて、会員を増やしています。

●成岡も数年前にこの交流会の存在を教えてもらって、以来、数回ゲストで参加しました。入会金や会費が結構高く、退会する人も多く、出入りは激しいようです。会費が高いので期待値も高いのですが、いざ、入会してみると、明確な目的意識がない人は、おそらく続かないのでは。

●成岡の主催するIT経営塾勉強会は、このコスモクラブと全くの対極をなす勉強会の運営をしています。出入り自由、参加費1000円ぽっきり。年会費も入会金もなにもありません。それでも、3年間続けるのは大変でした。

●年会費に関係なく、やはり、その人が「何をやりたいのか」「どうありたいのか」が明確でないと、会費の高い安いに関わらず、結果が出ないと感じました。やはり、自分自身の意識の持ちようが一番肝心なようです。

ダイエー・三菱自動車の再生

●今日も三菱自動車の再生の新聞記事が載っていたし、先日もダイエーの支援スキームが決まりかけているという記事が掲載されていました。ようやく、再生へ向けた第一歩が始まったばかりの段階になった。

●しかし、いずれにせよ、この再生スキームを見ていると、なんとなく納得感がないというか、しっくり感じないというか、どこか、おかしいな、変だなという感じがしてならない。俗に言う「違和感がある」というやつだ。

●基本的なところでどこか間違っているのか、ズレているのか、門外漢の我々が見ても、何かおかしいという印象はぬぐえない。どこが、変なのかな?と考えてみた。

●どうも、違和感の根源は、潰してはいけないという発想から出発しているところにおかしさを感じていたようだ。マーケットが答えを出すもの、消費者がきちんと判断をするものを、よってたかって、無理やり何とかしようと思っているように見える。

●まあ、市場が黙っていても答えを出すから、自然の成り行きでもいいかもしれない。少し時間がかかるが、その間のプロセスを見ていれば、自ずと勝敗は明らかなような気がする。ユーザーや消費者の選択に任せ、変な意地の張り合いをしないことだ。

三宅島帰島

●長い、長い避難生活を終えて、一部の人たちの三宅島への帰島が始まったニュースをテレビで見て、なにやら複雑な気持ちになった。

●ひとつは、半分くらいの住民しか帰島できないこと。45%の人が住む地域は、いまだに危険区域なのだそうだ。半分は帰れて、半分は残留という、辛い選択の結果なのだ。

●ふたつめは、そこまでしても郷里に対する愛着があるという事実に驚かされた。こちらは、元来、単身赴任や出張生活などを繰り返してきた身なので、郷里は京都ではあるが、そこまでの愛着も無い。

●子供たちも、もう、ほとんどが大学を卒業する年代になり、どんどん家から離れていく。そのうちに外国で生活する者も出てくるだろう。こちらも、最後は日本を脱出して、オーストラリアもいいなあ、と考える始末だ。

●しかし、いまだに、これほどまでに、危険を覚悟でも郷里に対する綿々とした愛着がある人達がこれほど多いとは思わなかった。考えを改めるいい機会になった。
プロフィール

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